当時メモったノートを見てみると、
美智男と隆司のキャラの違いがあんまりない。
亜衣のキャラ(このままだと不思議キャラ)。あと亜衣が泣き過ぎ。
亜衣が戻って来たシーンのセリフ、ワインを飲むシーンのセリフのこと。
オーナーとまき子さんの美しい過去の話を。
三人で旅の道中で何かをなしとげる。
ラブホテルで焼きそばを食べるシーンは泣きの芝居。素人には難しい。
とかです。その当時のシナリオだとそうだった。
そっから直したとこは直したし、直ってないとこもある。ただ、その時はまだ映画化するっていうのは漠然としていて、やるとしても キャストは役者志望のまだ一般の人たちに募集かけてぐらいの感じだったので 「焼きそば食べるシーンは芝居的に難しい」って話をしてたのだと思う。
その後改訂したシナリオも読んでもらったけれど
印象に残ってるのは
結果的になくなったけど ラスト近くの明け方の海のシーンで「どこかほっとしてる美智男」というト書きをどう撮るのか?美智男のどこかほっとしてるっていうのは分かるけど その顔の変化をどう表現する?
とか
「人はひとりぼっち」とか「なつかしい匂いがする」とかのセリフの聞かせ方とか「ひとの気持ちがわからない」ってセリフが言葉としてきつい。
とか
役者さんだなぁと思う感想、アイデアがやっぱり他の人たちとは違っていて面白かった。というか勉強になりました先生。
\x81\x82\x81
「生理的にこんな言い方はしません」って役者に言われても信用するな って。
これには驚いた。むしろ逆なんじゃないかと思ってたので。
ただ振り返ってみると 「三年身籠る」の時も衣裳合わせで役者さんにどの衣裳がいいと思いますか?って聞くのはやめましょう。監督、衣裳部、演出部がいいと思ってる衣裳を着てもらえばいい。役者は出された衣裳を着ればいい。よく自分もどの衣裳がいい?って衣裳合わせで聞かれる(特に年輩の監督)けど、役者は決められた衣裳を着るのが仕事。
うまく書けたか不安ですけど そんなことを言っていました。
考え方は様々なので この意見に同意できない役者さんもいると思う。
ただおそらく唯野さんも様々な経緯の中でそういう考え方をするようになったのだろう。
そしてきっと西島秀俊さんも同じ考え方だと思う。
「三年身籠る」の時に初めて仕事しましたがそう思いました。
そしてそんな二人の芝居はいいなぁと僕は思ってるわけで。
みんなどう思ってるんだろう?色々言う役者さんもいるしなぁ。どうなんだろう。
今度聞いてみよ。
さて、そんなことでシナリオ第一稿が出来たのは2005年の4月頃。
出来たからには見せねばならぬ!受けるぞ千本ノック!
ってことで色んな人に見せることしたのだ。タイトルはまだなかった。(続く)
宮田宗吉(監督)
2008年05月25日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/15319962
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/15319962
この記事へのトラックバック