という作家が好きで出てる本は大体読んでいます。
もともとは幻冬舎の文庫本の「友がみな我よりえら
く見える日は」
という本を読んだのがきっかけです。
「友がみな我よりえらく見える日は」の裏表紙の紹
介文を見ると
「ホームレス同然の生活を続け妻子からも捨てられ
た芥川賞作家、アパートの五階から墜落し両目を失
明した市役所職員、
その容貌ゆえに46年間、一度も男性とつきあった
ことのない独身OL人は劣等感にさいなまれ
深く傷ついたとき、どのように自尊心をとりもどす
のか、読むとなぜか心が軽くあたたかになる、新し
いタイプのノンフィクション。」
と、あります。
この時点で興味を持つ人とそうでない人と別れると
思いますけど、僕はこういうの好きです。映画も最
近はそういう映画ばかり見てしまいます。
本を買って読みました。
で、良かった。
以後本が出る度に買って読んでいます。
毎回、普通の人々に取材してその人のことを文章に
しています。
読んでいると、その取材されている人にも共感しま
すが、こういうことを聞きだして文章にしてる上原
さんがいい人なんだろうなと思います。
自分のことも書いていて身を削っています。
バカバカンスのあるエピソードも「友がみな〜」の
中に出てくるエピソードを使わせてもらってます。
で、この人ならバカバカンス気に入ってもらえるの
では?と淡い期待のもと、もし良かったらDVD見ても
らって
気に入ったらコメントもらえないでしょうか?と
メールしてみました。
上原さんは、広く一般の人に取材するために自分の
アドレスを本に載せているのです。
だから、そのアドレスにメールしてみました。
しばらくたちました。
返事は頂けません。
ダメだったかなぁと諦めようとも思いましたが、
メール自体が届いてるかどうかも分からないし、諦
め切れない気持ちもあって、出版社に電話してみま
した。担当の編集者の方につないでもらって自分の
要望を伝えました。すると、その編集者の方は出版
社にDVDを送ってくれればこっちから上原さんの家に
転送すると言ってくれました。とても親切な方でし
た。
早速DVDに手紙を添えて郵送しました。
でも、やはりその後返事は頂けません。
やっぱりダメか。
そうこうするうちに公開も迫ってきました。チラシ
に載せるリミットは過ぎてしまいました。
そんなある日、吉祥寺バウスシアター公開の2週間
くらい前にメールが届きました。
上原さんからです。
そのメールには、
まず初めに返事遅くなってすいません。送られてき
たDVDがDVDプレーヤーでもパソコンでも見られません
でした。なので、劇場に見に行きます。
といったことが書かれていました。
別に僕のことなんか無視してもいいのに、わざわざ
こんなメールをしてくれて丁寧な方だなぁと思いま
した。
やっぱりそういう方だから毎回本買うんだなぁ、
と。いいひとだなぁ。
でも、ひょっとして、とも思うのです。
これは傷つけない大人な断り方なのかもしれない。
疑り深い汚れた人間なので。
DVDはホントに見られなかったのか?見たけど、良く
なかったのかもしれない。
だから、そういう言い方をしたのかも?
って。そういうこと考える自分も嫌だけど。
そして、「劇場に見に行きます」ってのは、はっき
り言って社交辞令かもなぁ、と。
疑り深い汚れた人間なので(2回目)
見に来ることを期待して、来なかった時にショック
を受けることがないように、そうは言っても来ない
だろうなぁ、と思うことで自分で自分に保険かけ
る、みたいな気持ちもあるんだろうこの俺。
なーんかそういう考え方、最初からダメなことを想
定する考え方が身についてきちゃって良くないよこ
の俺。
劇場には毎日行っていました。毎日誰かしら知り合
いが見に来てくれました。ありがたいことです。
そしてマギー司郎さんがマジックショーをしてくれ
た日、上映終わった劇場に行きワサワサした雰囲気
の中、見に来てくれた人に挨拶をしたりマギーさん
の「若い頃思い出したよー」なんて感想を聞いたり
している時です。中年の白髪の男性が近づいてきま
した。その男性は
「上原です。上映の案内を送っていただいてありが
とうございました」
はっきり覚えていないけど、そんなことを一言二言
言ってサーッと去って行きました。
ホントにわざわざ吉祥寺まで見に来てくれたんだ!
感激しました。んで、サッと挨拶して帰って行く様
もかっこよかったです。
僕はろくに挨拶もできないままアタフタするだけで
した。
いい人です!
で、映画はどうだったんだろう?気に入ってもらえ
たのだろうか?
と、翌日、メールが届きました。上原さんからです。
うお!
「心に残る切ない作品です」って書き出しです。
ほめ過ぎちゃうか!
と思い半信半疑で感想のメールを読みました。
好意的な感想が続きます。ただし、それだけでもな
く気にいらなかったことも書いてあります。
そして「観に行ってつまんなかったら、やだなーと
思ってましたが、こんなふうに本気で良かったと書
けることが
うれしいです。」とも書いてありました。
疑ってすいません!
と思いました。ホントにDVD見れなかったのか?ホン
トに見に来てくれるのか?と思ってた疑り深い自分
を恥じました。
いい人だなぁ。世の中嫌な人もいるけど、いい人も
いるなぁ。
感激して後日そのことを知り合いに話しました。
「わざわざバウスシアターまで見に来てくれたんで
すよ!」
とテンション高く話す僕に知り合いは
「へー上原さんは吉祥寺に住んでるのかな?」
とクールに言うのです。
知りません!
彼もまた疑り深い人なのかもしれません。
上原さんが吉祥寺に住んでようが西荻に住んでよう
が、西日暮里に住んでようがはたまたもっと遠く牛
久とかに住んでようが
見に来てくれたことがうれしい。
話しててテンション下がりました。
でも冷静に考えると、近所に住んでると考えるのが
妥当かも?とも思います。
けど、そんなことはどーでもいいのだ!
あんまり人を疑ってはならぬ!人が人を疑って、
じゃぁ何を信じればいいんだ!
亀だ!
亀か?
亀じゃないだろ!
上原さんのメールは最後に
「次回作を期待しております。案内を下さいね。で
はでは」
と締めてありました。
次回作頑張らねば!
でもその前に名古屋上映、そして横浜上映!
よろしくお願いします!
宮田
2008年10月04日
この記事へのコメント
私も「わざわざ吉祥寺まで見に来てくれた」に一票ですね〜。
Posted by 一ファン at 2008年10月05日 23:07
上原さんの著作が読みたくなりました。
Posted by 通りすがり at 2008年10月07日 20:51
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