って本を読みました。上原隆さんの本です。http://spn00042.co.hontsuna.com/article/2213276.html
紹介文には
7年に及ぶ母の介護を終えた娘、定年の日を迎えた中卒サラリーマン、腐らずもがき続けたベテランマンガ家―― 普通の人々のささやかな日常に光を当てたノンフィクション・コラム。読み終えたあと、生きることへの希望、勇気がわ
いてきます。解説・穂村弘。朝日新聞夕刊好評連載。
とあります。
僕はこの人の本が好きで出ると毎回買って読んでます。
「バカバカンス」の美智男と亜衣が耳を洗うエピソードもかつ
ての上原さんの本に書かれていたエピソードが元になっていま
す。
映画を見た人に「宮田さんあんな風に耳洗うの?」って聞かれ
たりすることあるけど、僕はあんな風に洗いません。もっと適
当です。
そんなこともあって、それと作品からしのばれる上原さんのイ
メージもあって、バカバカンス公開の時にコメントをもらえな
いかな、と思って出版社に連絡して担当の編集者さんにDVDを
送りました。
担当の編集者さんもとても感じのいい方でした。
ところが公開は迫ってきても何の連絡も頂けなかったので、気
にいってもらえなかったのか、それとも見てもらえなかったの
か、と思ってました。
と、ある日メールが届きました。
上原さん本人からです。
DVDはDVDプレーヤーで見られなかったので、劇場で見ます。
と書いてありました。
こんな僕のことなんて無視しても別にいいと思うし、そんなお
願いはたくさん来ると思うし、だのにわざわざ返事をくれた。
それだけでいいじゃないか、と思った。
でも、同時にこれは大人な対処の仕方なのかもしれないとも思
いました。
ホントはDVD見れたけど、良くなかったので、こういう返事を
してるのかも、と思いました。年をとって色々素直じゃなくな
ってる部分もあるので。
バカバカンスは公開されました。
マギー司郎さんのマジックショーを行った日でした。
上映が終わり、劇場の前でマギーさんと話をしていると一人の
中年男性が近づいて来ました。「上原です。今日はありがとう
ございました」と手短かに
挨拶をされ去って行きました。
上原さんです。
ホントに見に来てくれたんです。僕はろくに挨拶も出来ないま
ま見送るだけでした。
それだけじゃありません。
翌日、何と上原さんから感想のメールが届きました。
好意的な感想が書いてありました。気にいってないところも少
し書いてありましたが。
とてもうれしかったです。
そして次回作上映の時も連絡下さい、とあったのです。
なので「中学生日記」のシナリオを書いた時もメールしました
。
そして今回の「にじんだ星をかぞえて」 は上原さんからメー
ルを直接頂いて
知ったのでした。
早速買って読みました。
とてもいい本でした。本の中で出て来る普通の人たちは、それ
ぞれ大変な目にあいながら何とか生きてます。
みんな色々あるんだなぁ、と思います。
「にじんだ星をかぞえて」でもグッと涙がこぼれないように上
を向いて歩いてるんだなぁ、と思いました。
全部、上原さん自身が聞いた事実なので、事実自体が持つ重み
っていうか
嘘がない。
僕自身も上原さんに話を聞いてもらいたい気持ちになりました
が、冷静になるとまだまだエピソードとしては全然甘いと思う
ので、もっと深みのある人生を送らなけりゃならぬ!
でも、その甘いボンヨーなエピソードだけでジタバタしてるの
で困ったもんです。
そのうちいいことあるだろう。
次回作も頑張ってまた上原さんに見てもらおう。
宮田宗吉
2009年06月11日
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/29745233
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/29745233
この記事へのトラックバック
今回の「DVD」のくだりは、以前も書かれていますよね。
最初、『アレっ!?』って思って、過去の記事を探しましたよ。
『中学生日記』のシナリオについては、どのような感想だったのですか?
それから、次回作の予定などは、実際どんな感じなのでしょう?
気になります。