2009年09月26日

冬構え

見ました。
NHKで再放送です。
たまたま見ました。
笠智衆主演で山田太一シナリオ作品です。
このコンビは三部作というか、他に「ながらえば」と「今朝の秋」って
のがあって
その二本を見ていて、この「冬構え」も見た気になってましたが見てま
せんでした。
他の二本もすばらしかったのですが、これも良かった。
内容は自殺を決意した笠智衆が秋の東北を旅するという話です。
その道中で旅館の仲居の岸本加世子と出会ったり、同じく一人旅をする
沢村貞子と出会ったりするのです。
特にグッと来るのが最後に出会う藤原鎌足との二人のシーンです。
「ながらえば」の中での宇野重吉との二人芝居も相当グッと来ました
が、これも良かったです。
口べたなじいさん同士が、それでも何とか不器用に伝えたいことを伝え
ようとするシーンで、本当に名シーンだと思いました。
死のうと思う主人公が旅するドラマってある種のジャンルというかよく
ありますが、結局見てる側の関心は、ドラマの中でどう救われるのか?
はたまたそのまま死んでしまうのか?ってことだと思います。
このドラマの結末は納得できるものでした。
藤原鎌足良かったなぁ。
笠智衆が旅館の大浴場でクロールをするシーンもあります。
あんな旅をしてみたいです。
秋の東北。
良かったなぁ。
posted by バカバカンス at 16:35| Comment(1) | TrackBack(0) | 最新情報
この記事へのコメント
『冬構え』が藤原釜足の遺作のようですね。「フッ」っと笑う表情がたまりません。
いい脚本に名優たち。そして深町幸男の演出。贅沢な話です。
このころのNHKのドラマはいい。佐々木昭一郎の作品も大好きでした。
Posted by ヤマボウシ at 2009年09月26日 19:00
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