2009年06月11日

「にじんだ星をかぞえて」

って本を読みました。上原隆さんの本です。http://spn00042.co.hontsuna.com/article/2213276.html

紹介文には


7年に及ぶ母の介護を終えた娘、定年の日を迎えた中卒サラリーマン、腐らずもがき続けたベテランマンガ家―― 普通の人々のささやかな日常に光を当てたノンフィクション・コラム。読み終えたあと、生きることへの希望、勇気がわ
いてきます。解説・穂村弘。朝日新聞夕刊好評連載。

とあります。

僕はこの人の本が好きで出ると毎回買って読んでます。

「バカバカンス」の美智男と亜衣が耳を洗うエピソードもかつ
ての上原さんの本に書かれていたエピソードが元になっていま
す。
映画を見た人に「宮田さんあんな風に耳洗うの?」って聞かれ
たりすることあるけど、僕はあんな風に洗いません。もっと適
当です。

そんなこともあって、それと作品からしのばれる上原さんのイ
メージもあって、バカバカンス公開の時にコメントをもらえな
いかな、と思って出版社に連絡して担当の編集者さんにDVDを
送りました。
担当の編集者さんもとても感じのいい方でした。

ところが公開は迫ってきても何の連絡も頂けなかったので、気
にいってもらえなかったのか、それとも見てもらえなかったの
か、と思ってました。

と、ある日メールが届きました。

上原さん本人からです。

DVDはDVDプレーヤーで見られなかったので、劇場で見ます。

と書いてありました。

こんな僕のことなんて無視しても別にいいと思うし、そんなお
願いはたくさん来ると思うし、だのにわざわざ返事をくれた。

それだけでいいじゃないか、と思った。

でも、同時にこれは大人な対処の仕方なのかもしれないとも思
いました。
ホントはDVD見れたけど、良くなかったので、こういう返事を
してるのかも、と思いました。年をとって色々素直じゃなくな
ってる部分もあるので。

バカバカンスは公開されました。

マギー司郎さんのマジックショーを行った日でした。
上映が終わり、劇場の前でマギーさんと話をしていると一人の
中年男性が近づいて来ました。「上原です。今日はありがとう
ございました」と手短かに
挨拶をされ去って行きました。
上原さんです。
ホントに見に来てくれたんです。僕はろくに挨拶も出来ないま
ま見送るだけでした。

それだけじゃありません。

翌日、何と上原さんから感想のメールが届きました。

好意的な感想が書いてありました。気にいってないところも少
し書いてありましたが。
とてもうれしかったです。
そして次回作上映の時も連絡下さい、とあったのです。

なので「中学生日記」のシナリオを書いた時もメールしました


そして今回の「にじんだ星をかぞえて」 は上原さんからメー
ルを直接頂いて
知ったのでした。

早速買って読みました。

とてもいい本でした。本の中で出て来る普通の人たちは、それ
ぞれ大変な目にあいながら何とか生きてます。

みんな色々あるんだなぁ、と思います。

「にじんだ星をかぞえて」でもグッと涙がこぼれないように上
を向いて歩いてるんだなぁ、と思いました。

全部、上原さん自身が聞いた事実なので、事実自体が持つ重み
っていうか
嘘がない。

僕自身も上原さんに話を聞いてもらいたい気持ちになりました
が、冷静になるとまだまだエピソードとしては全然甘いと思う
ので、もっと深みのある人生を送らなけりゃならぬ!

でも、その甘いボンヨーなエピソードだけでジタバタしてるの
で困ったもんです。

そのうちいいことあるだろう。

次回作も頑張ってまた上原さんに見てもらおう。

                      宮田宗吉
posted by バカバカンス at 21:02| Comment(1) | TrackBack(0) | キャスト&スタッフブログ

2009年06月10日

変なコーヒー

ある時コーヒーを飲んだら妙な味がした。
有名チエーン店です。
何がおかしいのか?
原因を探る。
コーヒー自体か?
と、コーヒーをすする。
そうでもなさそうだ。
砂糖をなめる。
と、おかしい。
砂糖が砂糖じゃない。
塩だった。
何だそりゃ!
と思いもう一度なめるがやはり塩だ。
そのお店の砂糖はアメリカの店にあるような、瓶に入っていて
適量を瓶自体を傾けて入れるタイプ。ちょっとおしゃれな瓶で
す。
にしてもだ。
んなことってあるのか?
店員さんを呼んだ。
「この砂糖って塩だと思うんですけど」
と砂糖の瓶(中身は塩だけど)を差し出すと
あぁ、そうですか、すいません、って砂糖の瓶(砂糖じゃない
けど)とコーヒーを「おとりかえします」とさげていった。
何か変だ。
これはよくあることなのか?
「この砂糖って塩だと思うんですけど」
って会話はなかなかする会話じゃないと思うんだけど。
ソーメンのつゆと麦茶を間違えて飲んだあの夏の午後。
ってなよくある話じゃないと思うんだけど。
一緒になって驚いて欲しかった。
だって砂糖の瓶の中に塩が入ってるんだぞ。
一緒に砂糖をなめて
「うん、しょっぱい。ってこれ砂糖じゃないやないか!塩です
ね。えらいすいません!」
って驚いて欲しかった。(場所は大阪の難波だった)
なのに彼は冷静だった。
何だったんだあれは。
と時おり思い出します。
ハードロックカフェのTシャツを着てる人を見ると思い出しま
す。
最近あまりみかけませんが。
そして何故僕がこんなこと書いてるのか分かりません。
梅雨に入ったそうです。
嫌ですね。
梅雨も悪いヤツじゃないんだけど。
一時だし、一年中梅雨だったら日本も大変なことになるでしょ
うね。
雨の日は映画を見るのがいいと思います。
すごく晴れた日に映画を見るのはちょっともったいない気がし
ます。

                 宮田
posted by バカバカンス at 19:40| Comment(2) | TrackBack(0) | キャスト&スタッフブログ

ロックの日

今日は6月9日なのでロックの日です。

バカバカンスの公開が決まって宣伝用のコメントをお願いした



細っこいズボンに編み上げブーツ、長い髪なので随分ロックな
格好したヤツだなあと思ってたら、撮ったモノは本物のロック
だった。


冨樫森(映画監督)

ダメ男がそのままに、情けない心情を描けば純文学、ビートに
乗せると ロックになる。
ロックとは泥の魂にある。
宮田くんもまた、ドロノタマシイを持つロックな男なのだ、き
っと。
とっても情けないロックな映画、それが『バカバカンス』なの
だ、うん。


風間志織(映画監督)


と相次いでメールで届き、偶然だけどロックってキーワードが
被ってて

お、この映画はロックなのか、と思った次第ですが、

更に

バカバカンスは確かな心が触れ合っている。
バカばかりだけど、足跡を残さない、一生懸命さは、今をしっ
かり生きているワケで、そんな彼らはどうしたって愛しい☆
記憶ではなくハートに残るからロックなんだなぁ、と


中村麻美(女優)


とメールも届きましたよ。

でもロックって何なんでしょうか?

演歌みたいなロックもあるし、演歌の中にもロックみたいなの
ありますよ。

何となくですけど、
グジュグジュして自己嫌悪に陥って、でもそんな自分に陶酔し
てるんじゃねーの?と、ツッコミを入れて、だからどうした?
で、お前はどーすんの?行くぞオラ!
ってのがロックな気がします。

どーなんすかね?よく分かりません。


                        宮田
posted by バカバカンス at 00:15| Comment(2) | TrackBack(0) | キャスト&スタッフブログ

2009年06月05日

ひとりで踊るやつ

ぼんやりとテレビを見てると子どもたちが踊っていた。
何組かの子どもたちが社交ダンスを踊っている。
みんなドレスアップして髪もばっちりきめている。
すると妙な事に気がついた。
ひとりで踊ってるやつがいる。
一番小さな男の子だけパートナーがいない。
何だこれは?
パートナーがいなくて踊ってる社交ダンスはとっても不思議だ

でも一生懸命に男の子は踊ってる。
こういうことってあるものなのか?
フォークダンスでパートナーがいないのと一緒か?
でもテレビに写る本番で、誰かいなかったのか?
頭の中が?マークで一杯になる。
そうこうするうちにダンスは終了し(それも結構なしくずし的に)
子ども達は決めのポーズをした。
司会者が現れ、子ども達にインタビューをし始めた。
そこで判明した。
男の子のパートナーは直前になって急に出られなくなったしま
った。
それで仕方なく男の子は一人で踊った。
何てこった!
偉いぞ!
お母さんにセットされたのかペターッと横分けになった髪型の
男の子はあどけなくて可愛らしい。
まだ6才だそうだ。
司会者も気の毒に思って、質問を重ねてると男の子は恥ずかし
がって、しまいに顔を両手で隠してしまった。
いいやつ!

今まで練習を重ねてきて、いよいよテレビの本番の日にパート
ナーの女の子が急に来れなくなった。
そういう時に6才の男の子がどう思うのか?
6才なりにかなりがっかりしたと思う。
何でぼくだけひとりで踊るのか?
けど、あいつは頑張って踊った。
偉い!

おとなより子どもの方がよっぽど凄いんじゃないか?と時々思
います。



                宮田
posted by バカバカンス at 23:33| Comment(2) | TrackBack(0) | キャスト&スタッフブログ

2009年06月02日

シャイン ア ライト

P1010145.JPGを見ました。
吉祥寺バウスシアターで爆音上映でした。
爆音上映にふさわしい映画で、見たかったけど見れてなかった
ので行きました。
とってもたくさんの人が見に来てました。
爆音上映というのは、まさに爆音で上映するイベントで通常の
上映より音を大きくして上映するのです。
バウスシアターでよくやってる名物イベントです。

ローリングストーンズってのは何ですか、化け物みたいですね

みんなやせててね。
ミックジャガーなんてどういう生活を送ってるんでしょうか?
キースリチャーズはもう何て言うかある種の妖怪ですね。昔ス
トーンズの日本ライブのスタッフだった人がロッキンオンか何
かに書いた記事のことを思い出しました。
キースリチャーズは顔見知りになったその人が履いてた新品の
靴をわざと踏んづけてきて「いい靴履いてんなぁ」って言った
そうです。
おぼろげな記憶ですが。
お茶目な人な気がします。

チャーリーワッツもほのぼのさせてくれました。
演奏終わってカメラに向かって
「ふぅ疲れた」
って顔をして可愛らしかったです。笑っちゃいました。

見ながら、ミックジャガーより年下なのに清志郎は死んじゃっ
たんだな、と改めて思いました。
昔からずっとミックジャガーが引退する年まで少なくとも清志
郎はやるだろう、って勝手に思ってたから。
まさかこんなことになるとは思わなかった。
何がどうなるかわかりません。

映画が終わり「SHINE A LIGHT(あかりを灯せ、でいいのかな?

が流れる中僕は思い出してました。

「The sun is gone But I have a light 」

って文字がプリントされたTシャツを着た照明部さんを撮影現
場で見たことを。

あれは何の映画の撮影現場だったのかな?

照明の機材屋さんのTシャツだったような気もするけど、ニル
バーナの歌詞の一節らしいし、ニルバーナのTシャツだったか
もしれない。

何にせよそのTシャツを見た時妙に感動しました。

いいなぁ。

もともと照明部さんて、元気良くておしゃれな人も多くて。撮
影現場で一番声出してるのは照明部さんです。

僕はグジュグジュしてるとこがあるのでさばけた照明部さんを
見てるといいなぁと常々思います。

「The sun is gone But I have a light 」

カートコバーンは自殺してしまいましたが。
ネットで調べたら、この歌詞はDumbって曲の一節で
「I think I'm dumb」
って歌詞で終わってます。
全くね。
カートコバーンもそのタイミングを何とか切り抜けられたら
タフに今でも生きてるかもしれないと思ったりしますが、どう
なのかな?
キースリチャーズも死んでてもおかしくないだろうし。
でも生きてて凄いことになってます。

映画を見終わってトイレに行き手を洗いハンカチを出したら(
ジーパンを
前履いていた時から入れっぱなしだった)その柄が電球でした
。京都のRAAKって手ぬぐい屋さんで買ったものです。

ぐーぜんでーす。

ちょっと笑っちゃいました。

電球つけろ!

             宮田
posted by バカバカンス at 15:19| Comment(2) | TrackBack(0) | キャスト&スタッフブログ

2009年05月30日

北小学校と南小学校

北小学校と南小学校は仲が悪かった。
僕の田舎の話です。
僕は南小学校に通っていて、何となく北小学校に敵対心を抱い
ていた。
よくある話です。
ところが高学年になって塾に通うようになり、北小学校の生徒
も一緒になると別に悪い奴ではなかった。もちろん嫌な奴もい
たけど。そんな奴は南小学校にもいる。
で仲良くなった。
そもそも僕は越境入学だった。北小学校と南小学校の境目の北
小学校の校区に住んでいた。僕の家の隣はもう南小学校の校区
だった。
本来なら北小学校に通わなきゃいけないけど、通っていた幼稚
園が南小学校の校区で同級生のほとんどが南小学校に行くとい
うことで南小学校に通うことになった。ってのは兄が、そうし
たいと言ったみたいでそれに倣って姉も南小学校に行き僕もそ
うした。
距離的にはどっちの小学校もほぼ同じだったし。
それで特に問題はなかった。
ただ一つお祭りの時は少し寂しかった。
僕の田舎には古くからやっている結構大きなお祭りがあって、
その山車に町内の子どもが乗り着物を着て太鼓を叩く習慣があ
った。
その山車に乗るのは晴れがましいことだったけど、どっちの町
内にも半端に所属している僕は山車には乗ることは出来なかっ
た。
その時は山車に乗ってる同級生たちがうらやましかった。

という話をかつて人にしたところ、そういう経験が今の宮田さ
んを形成してるんじゃないか、と言われた。
けど自分ではどうか分かりません。

いずれにしてもちっちゃな田舎の話です。その中で北小学校と
南小学区がいがみあっていて。

でも良く知れば仲良くなった。(仲良くならない奴もいたけど


だから、いつか仲良くなれると思います。


                     宮田
posted by バカバカンス at 23:02| Comment(1) | TrackBack(0) | キャスト&スタッフブログ

2009年05月28日

傘をなくすヤツ

傘はしょっちゅうなくします。
なので基本安いビニール傘です。
ビニール傘が何本かいくつか家にある感じです。
ない時は雨の中を近くのコンビニまで走って買いに行きます。
でも時おり傘を買う時があります。
去年も近所の商店街で一目惚れした傘を買いました。
黒地にファイヤー模様の傘です。
ロックな感じです。
多分去年の6月頃買ったんだと思います。
7月の吉祥寺バウスシアターでのバカバカンス上映の時にさし
ていってそれとともに撮った写真が残ってます。
これを一度なくしました。去年の暮れの事です。冨樫組忘年会
の帰りになくしました。ところが、これは出て来ました。記憶
を蘇らせて近所のセブンイレブンに行って「忘れてませんか?
」と聞いたら出て来たのです。
ところが、せっかく戻って来たこの傘ですが今年の2月にまた
なくしました。
JRに多分忘れました。
わざわざJRに問い合わせる事はせず、まぁ安い傘だし、と、あ
きらめました。

やっぱり俺は傘をなくす男だと思いました。

一度戻って来たのに。

傘だけでなくマフラーもなくします。
とっても気にいった赤地に模様が入ったマフラーがあったので
すがなくしました。
多分どっかの撮影現場になくしたのだと思います。
その後は、それに匹敵するマフラーを探したりしましたがなか
なかピンと来るものがありませんでした。一応買ったのもあっ
たのだけど、その赤いマフラーほど愛せるのものではありませ
んでした。

数年後、下北沢の洋服屋さんで同じマフラーを売ってるのを見
つけました。そんなにある柄でもないし、前のより全体的に薄
くなった感じだけど、びっくりして即座に買いました。
こんなこともあるんだ、世の中捨てたもんじゃない、と思いま
した。

しかし更に数年このマフラーもいつのまにかなくしました。

何度同じ過ちを繰り返せばすむのでしょう。

自分で自分が嫌になりました。

似たようなことはあるもので、黒地にファイヤー模様の傘はつ
い最近中野ブロードウェーで同じものを売ってるのを発見して
、また買いました。

それをこないだの小雨の日曜に決行されたバーベキューにさし
て行きました。帰りに寄った居酒屋でも「かっこいいだろこの
傘」と自慢しました。

今日は雨です。また、この傘の出番です。
ところがないのです。
まだ一回しか使ってないのに。
自分でもあきれます。

日曜日の記憶をさかのぼります。
居酒屋で自慢した記憶は確かにある。
その後の記憶はない。

寄った記憶はほとんどないんだけど、またセブンイレブンかも
?と思い、近所のセブンイレブンに行き、尋ねました。
「日曜に黒地にファイヤー模様の傘忘れてませんでしたか?」
すると出て来ました。
良かった!
と思いましたが同時にまたなくすかも?と思いました。

傘をなくすヤツはずっとなくし続けるのかな?

と思いますが、そう思うからなくすんだ、とも思います。

絶対なくさない、と思えばなくさないのかも。

年をとって少しは進歩したような気に内心思ってましたが、そ
れが錯覚だったと最近実感しました。

傘をなくし続けるような気がします。

傘をなくすヤツは他にもいるようです。

去年の11月です。多摩の映画祭を見に行って飲んだ帰り、深
夜に駅から家へ向かって歩いてました。結構雨が降ってました
。ファイヤー傘をさしながら歩いていると、後ろから同じよう
な速度で女の子が傘もささずに濡れて歩いてきました。どっか
のパーティーにでもいったようなスーツ姿です。
ちょっと並んで歩くような感じになったので
「入りますか?」
と女の子に声をかけました。
こっちも酔ってました。向こうも少し酔っているようでした。
「ありがとうございます」
って普通に入ってきました。
にしても今どき傘なんてみんなコンビニとか駅の売店で買って
しまいます。
何でこの女の子は買わずに濡れて変えるのか?せっかくのスー
ツなのに。
少し話をしました。
すると、その女の子も傘をなくすヤツらしいのです。すぐなく
してその度にビニール傘を買い、それが家にたくさんあっても
ったいないから濡れて帰ってるのだそうです。スーツなのは、
横浜で友達の結婚式があってその帰りだからということでした

結婚式で何があったのか?少しやけっぱちな気分もあったのか
もしれません。濡れて帰ったれ!みたいな気分だったのかな。
五日市街道を数十メートル一緒に歩き、僕こっちですから、と
言って別れました。

雨が降ってる時はもちろん忘れませんが、雨がやむとすぐに傘
を忘れてしまう。

こんなことを繰り返す人生のような気がします。

そして、それは良くないことだと思います。

でも、また傘をなくしそう。どうすればいいのかな?

変なこともありました。

京都に住んでいた時のことです。
雨の中、傘をさして近所のラーメン屋さんでラーメンを食べま
した。
今はつぶれてしまいましたが、好きなラーメン屋でした。
店を出ると雨がやんでました。その時は忘れずに傘立てから自
分の傘を持って大阪に行きました。何の用があって大阪に行っ
たかは忘れましたが、阪急電車に乗って大阪に着くと雨が降っ
てました。
傘をさします。
数歩歩いて何か変だと思いました。
俺、今ワンタッチで傘さしたぞ。
その時持ってた傘はワンタッチではありませんでした。
でも確かにワンタッチで傘は開きました。
ズバッと開きました。
どうも京都から大阪へ行く途中にワンタッチ傘に変身したよう
です。
さすが阪急電車です。
んなことありません。
ラーメン屋で入れ替わったみたいです。
ギンガムチェックの普通の傘でした。
同じ模様でワンタッチの人がいたようです。
入れ替わっちゃったんですね。
きっと、その人は腑に落ちない気持ちで僕の普通の傘をさして
歩いてたのかもしれません。

おかしなこともあるものです。

ワンタッチだから偉いってこともないけれど。


               宮田
posted by バカバカンス at 23:44| Comment(2) | TrackBack(0) | キャスト&スタッフブログ

2009年05月27日

おやつの配分

全くもっていいですね向田邦子。
「父の詫び状」も読み直しています。
読んでいると自分の子どもだった頃を思い出します。

小学校の遠足のおやつ選びのことをふいに思い出しました。

僕らの小学校はおやつ150円って限度額が決まってました。
この話をすると「少ない」と言われて「200円だった」とか
「300円」とか言う人もいて、世代の差かなぁと思ったり、
うちが田舎だったからかなぁと思ったりしますが、何せ150
円だったからしょうがない。当時はそれが当たり前だと思って
たから、ことさらそれに不満を感じることはなかった。そして
、いかにその150円を充実させるか、ということに集中して
いた。

遠足の前の日に近所の駄菓子屋さんに行きます。
頭の中で足し算をしながら150円のおやつを構成していきま
す。
随分長いこと駄菓子屋さんにいたと思います。後から同じく遠
足のおやつを
買いに来た小学生が買い物を終わってもずっといました。
1時間くらいはいたんじゃないか。
そんな僕をせかすこともなく、のんびりとお店のおばあちゃん
はほっといてくれました。
たいがい買うの一緒だったけど。
味カレー、どんどん焼き、ベビースター、クッピーラムネ、1
0円のコーラのあめ玉、同じくコーラの缶の形したラムネ、チ
ョコバット、うまい棒、チロルチョコ、プロ野球チップスを入
れるかどうか、そんな感じです。ガムは確か禁止だったからフ
ェリックスのガムとか10円のマルカワのオレンジやグレープ
のガムは買ってなかったと思う。
何せトータル150円が限度額です。自分の中で一品最大30
円という額を設定していたと思います。
小さな駄菓子屋さんだし、選択肢も限られてるんだけど、それ
はそれは真面目に選んでました。
でもね、すごい選び方をしていく同級生がいました。
その子はうまい棒が好きでした。
そして何とうまい棒各種150円分買って行ったのです。
あれには度肝を抜かれました。
何てヤツだ。
友達にはなれないと思いました。

その駄菓子屋さんは買い物を終えると必ず10円か20円分お
まけしてくれました。
それもあって、その店に必ず買いに行っていたのです。
決まってクッピーラムネとかを追加しました。
クッピーラムネが好きなのです。今でも好きです。
だからバカバカンスの吉祥寺バウスシアターや名古屋シネマテ
ーク上映の大入りの時に客席に投げました。ういろも投げたけ
ど(もちろん一口ういろ)

でも、そのおまけをしてくれるのはおばあちゃんだけでした。
息子さんが店番をしてる時にはずっと、おばあちゃん帰って来
ないかなぁ、と思いながらまだ迷ってるふりして狭い店をうろ
うろしていたのでした。

150円をオーバーしているおやつはルール違反なので、先生
にばれたらどうしようか?と気持ちも少しだけありました。け
ど、あの穏やかな駄菓子屋のおばあちゃんがそうしてくれたの
ですし、まぁ10円ぐらい多くても大丈夫だろうと子どもなり
にたかをくくってました。透明のビニール袋に入った150円
分プラスアルファのおやつを見ては悦に入ってました。
実際、いい構成のおやつだったと思います。バランス良くて、
小学校の誰にも負けてなかったと思います。何をもって勝ち負
けとするかは全くもって良く分かりませんが。

一度だけドキッとしたことあります。
抜群の構成のおやつを遠足のバスの中で自慢していたら、すぐ
後ろに座っていた養護学級の先生が
「宮田くん。それ本当に150円?」
と疑いの眼差しをもって言ってきたのです。
「そうです」
と言いながら、やばい!細かくチェックされたらばれる!と思
いました。
その場合はオーバー分は没収されるのか!
と、ヒヤヒヤしました。

幸いにもそれ以上の追求はされずに済みました。

そんな150円おやつの中で定番中の定番のスナック菓子の味
カレーはそんなに売っていない駄菓子なのですが、僕の家の近
所のスーパーには置いてあっていまだに良く買います。

昔から変わらない味でデザインも一緒です。
何だかほっとします。
お殿様のイラスト(股旅かも)も一緒で「第××回何とか大臣
賞受賞」って書いてあります。昔っから書いてあります。その
「何とか大臣賞」って。
僕の知る限り味カレーでしか見た事ない賞なので権威があるの
かないのか
さっぱり分かりません。

これを冨樫組のスタッフルームに持っていったことがあります
。「あの空をおぼえている」の時です。
全国的にはそんなに有名じゃなかったみたいで、みんなそんな
お菓子知らないと言うのです。

嘘!これ食べたことないの!おいしいよ!

とみんなに勧めます。

するとですね。

あんまり反応がないのです。

へー宮田さんはこういうのが好きなんですねー

みたいな感じで。

うまいっすねー 

って反応が当然起こるもんだと思ってましたが、どうしたこと
でしょう。

中には

これ、かっぱえびせんにカレー粉まぶしたんですね

って、かっぱえびせんのまがい物みたいに言うヤツもいて。

バカヤロー!俺の味カレーを。何て事いうんだ!俺にしてみり
ゃ、かっぱえびせんが味カレーのまがいものだ!大体こっちは
殿様だぞ、あっちは所詮えびじゃないか!

って内心思いながら。

何か僕の人生を否定されたような気がして悲しくなったのでし
た。

味カレー

おいしいんだけどな。クッピーラムネも。あのリスとウサギも
いいヤツそうじゃないか。


              宮田 どんどん焼きも餅太郎も
好きな 宗吉
posted by バカバカンス at 18:36| Comment(2) | TrackBack(0) | キャスト&スタッフブログ

2009年05月25日

「向田邦子熱」と中央線の小学生と広田くんと大変な神戸

「向田邦子熱」という向田邦子研究会という会が出した本を近
所の古本屋で買って読みました。


読んでいると、また向田邦子が読みたくなってきて何となく「
眠る盃」というエッセイを本棚から引っ張り出しました。

その中で電車の中で向田邦子が遭遇した小学生のことを「あ」
というタイトルで書いてました。

読みながら僕も電車の中で会った小学生のことを思い出しまし
た。

もう10年くらい前です。とってもうら寂れた気持ちで電車に
乗ってました。
昼間の中央線です。吉祥寺から阿佐ヶ谷に住む先輩に荷物を渡
すために向かってました。荷物の入った段ボールを足元に置い
て、がらがらの車内で、天気も良くて。
でも僕の気持ちはとってもサツバツとしていて、このままこの
電車どっかわけわかんないとこまで連れてってよ運転手さん、
みたいな感じでした。

途中の駅で制服の小学生が乗りこんで来ました。小学校二年生
くらいでしょうか、席はたくさん空いてるのに何故か僕の隣に
座ってきました。
そして僕の足元の段ボールに興味を持ってジロジロ見ています

僕にも何か話したそうですが、その時の僕にはそんな気持ちの
余裕はないのです。「何だこの子は」って思って、「俺は話さ
ないよオーラ」を出してましたが、どうにもこうにも天性の人
なつっこい子みたいで、結局会話が始まりました。

「何?」と僕。
「この荷物何?」
「先輩の荷物。これから先輩に持って行くの」
「ふーん」
そんな会話をボソボソしていました。
すると、その少年が帽子を脱ぎました。
子どもならではの汗ばんだ帽子です。前髪くっついてる感じ。
見るともなしに帽子の頭のサイズが目にとまりました。
58センチです。
「でか!」
僕も頭が大きいので親近感を持って言いました。
すると
「うちの中では小さい方」
と少年は少し照れてまた帽子を被りました。
笑ってしまいました。
きっとお父さんもおじいちゃんもお兄ちゃんも(いるか知らな
いけど)
頭でっかちなんだな。
うちと一緒だ。僕の家もそんな家系です。
急に気持ちがふんわりしてきました。

少年は途中の駅で降りて行き、僕も阿佐ヶ谷の駅に降りました

先輩が珍しくお寿司をおごってくれました。


ということを思いだしました。あいついいヤツだったな。もう
10年くらいたつから、もう青年だ。頭の大きい青年になって
ることでしょう。

昨日もやさぐれた気持ちでいました。
するとメールが来ました。「あの空をおぼえてる」という映画
で一緒だった
広田亮平くんからでした。あの時は小学五年生でしたが、いま
はもう中一です。とってもいい子で、ロケ場所の岐阜で一緒に
お祭りに行ったりしました。http://info.bakabakance.com/archives/20080621-1.html
去年のバカバカンス横浜上映の時も見にきてくれました。

メールは中学生日記を見た感想と,中学で入部したテニス部の
練習で筋肉痛だとか書いてありました。

また少し気持ちがほんわりしました。

子どもってなんかほんわりさせてくれます。そういうのもあっ
て、バカバカンスでも子どもを出しました。http://info.bakabakance.com/article/19409193.html

東京の電車はよく通学の小学生が乗っているので、ほんわかす
る時があります。あいつら、読書家が多くて真面目な顔してよ
く本読んでます。
それが自分も小さいとき読んだ本だったりすると勝手に仲間意
識持ったりします。

そんなことをパソコンで打っていると中一の甥っ子からメール
が来ました。
神戸の学校に通ってるので「今日から学校だね」ってメールし
てたのです。

メールの画面を見ると件名に

「変身遅れました」

って書いてありました。

何の変身が遅れたのでしょうか?甥っ子は何になろうとしてる
のでしょうか?

神戸の混乱ぶりがしのばれます。

「大変ですよ」という言葉の後に「ムンクの叫びみたいな絵文
字」が添えられていました。

大変みたいです。

                  宮田
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2009年05月24日

マスクと自粛

今のインフルエンザの騒動見てると昭和天皇が亡くなりそうな
時の自粛ブームを思いだしますね。
あん時は高二でした。文化祭が中止になるかもしれない、って
聞いて「おいおい」と思いました。
何せ文化祭用に映画撮ってましたからね。「ラグビーテンダー
」っていうテレビドラマ「スクールウォーズ」を30分にまと
めて最後に核爆弾が落ちて、当時発売中止騒動になった反核ソ
ングのRCサクセションの「ラブミーテンダー」が流れる、って
いう高校生だから撮れたとってもおばかな映画でした。
幸い文化祭は中止にならずに済みました。
我らが中日ドラゴンズはその時、優勝しましたがビールかけは
自粛してました。せっかく久しぶりに優勝したのに。

どーにもこーにも大げさに騒ぎ過ぎなようですこのインフルエ
ンザ騒動。
でもさ、よくわかんなくて危機感あおられればそりゃびびりま
す。で、問題おこさないように様子見て右にならえです。自分
もその環境にいたら同じことしてるでしょう。
しかし、そんな自分のこの日本人的体質は「嫌だなー」って 
思います。
もっと強くありたい、と思います。ヘナチョコだけど。とって
も打たれ弱いけど。

「何言ってんだー ふざけんじゃねー 核などいらねー」と「
ラブミーテンダー」で歌い、天皇の大喪の礼のことを「やだな
ー やだなー」と「カブリオーレ」という曲で歌い、北朝鮮拉
致騒動の時にあえて「あこがれの北朝鮮」を歌った清志郎が死
んでしまって、これからどうすればいいのか?
あんなことをユーモアをふまえて歌える人なんているのか?

 大丈夫か?と思います。


 危機感あおられると、すぐこんな状態になってしまうのはど
ーなんだ。

 ちょっと前に北朝鮮のミサイルが飛んだ時の事も、ミサイル
って言ってるのは日本だけで他の国はロケットって言ってるん
だそうです。
http://moriweb.web.fc2.com/mori_t/index.html
 
 戦争起こすなんて簡単で危機感あおればいいそうです。
 
 人は間違いを起こすから、不毛だと思いながらまた恋愛して
しまったりするのは、バカだなーって笑って済ませますが、ま
た戦争するなんて勘弁してくれ、と思います。
 
 今回のこの騒動を見てて、そう思ってしまいました。考え過
ぎかもしれないけど。

 せいぜいメディアに踊らされないようにしなけりゃいけん。
 
 でもどーでもいいことは踊った方がいいとは思う。

 そーいうことで言えば、

 マスクしてもマスクしなくてもいいんならマスクしとく?

 ってことでマスクしてる人も多いと思うし。

 学校休みになってラッキーって思ってる子も多いと思う。

 でも嫌だなーって思っちゃうんだよな。

 ま、腹立つなら新聞もテレビも見なきゃいいんだけど。

 新聞はとってないし、テレビはね寂しいから見ちゃうけど地
デジになったら見るのやめたろかな。
 
 ラジオに期待して生きていこうかな。

 よくちっちゃいラジオ持ってイヤホンしてるおじいちゃんが
いたりするけど野球の帽子とかかぶってね。あんなおじいちゃ
んになりたい。野球の帽子はもちろん中日ドラゴンズです。古
ーい、いつ買ったの?みたい帽子がいいな。昼間からビール飲
んで焼き鳥食ってね。
 それで「トランジスタラジオ」なんて流れれば最高だろうな


って妄想しつつ、おじいちゃんになってる頃はどんな世の中に
なってるのだろうか?

 あんまりいいこと想像できません。困ったもんだ。

 ケセラセラ〜

                宮田

   
 
posted by バカバカンス at 00:02| Comment(2) | TrackBack(0) | キャスト&スタッフブログ

2009年05月21日

「スイートスイートビレッジ」

見ました。
何ていい映画なんだ。
下高井戸シネマでやってます。もうすぐ終わっちゃうけど。
チェコの映画です。
田舎の村の話です。デブとノッポの凸凹コンビの主人公を中心とした村
人たちののんびりした話です。
笑えてぐっと来ます。
昔、もう10数年前に映画館で確か京都みなみ会館で見ましたが、ほと
んど細かいエピソードとか忘れてましたが、
忘れたようで忘れてないこともあるんだな、って思いました。
いや、良かったなぁ。
こういうの好きです。
もともと田舎の村映画って好きだってのもあるけど、「マイライフアズ
アドッグ」とか「ギルバードグレイプ」とか「ケス」とか。
実際はこんな村なくて、こんな村ありゃいいなぁ、って話だけど。
「ギルバードグレイプ」もジョニーデップが人妻と不倫してましたが。
「スイートスイートビレッジ」にも不倫してるカップルが出てきますね。
こんな狭い村でハイリスクですよ。逢瀬の場所は限られます。ラブホテ
ルなんてありません。ホテルロマン(バカバカンスのラブホテル
in伊豆高原)もホテル野猿もホテル井の頭もありません。
こっそりね、ノッポのバカ(昔風に言えばノッポのバカです)の家を利
用して熱く燃えてしまいます。
バカですねー、不倫妻の旦那もむちゃくちゃ嫉妬深い荒くれ者なのに
ね。よせばいいのにねー。
でも当事者だったら、もう「恋はとめられない」って「キャンノットヘ
ルプアイエヌジー」状態ですよ。いいなぁ。
当然のごとく映画の中で、この浮気は旦那にばれて大騒動ですよ。パ
ターンなんです。この映画の色んなエピソードがパターンですけど、そ
れが気持ちいいですよ。

イレイザーヘッドみたいな嶋大輔みたいなイカした髪型の青年も自分の
妹の担任の新任女教師に恋をしてしまいます。
んでPTAに行きます。てか父親も母親もいるんです。お兄ちゃんが
PTAに行くのは不自然です。でも、まぁ何て言うか「お兄ちゃん勇気あ
るぞ!いいぞ!」
って応援したくなります。そして、新任女教師はつれないです。都会か
ら来た放浪画家のオヤジやっぱりとねんごろになってしまいます。イレ
イザーヘッド嶋大輔は大ショックですよ。「♪つっぱることが男のたっ
た一つの勲章だって信じて生きてきた〜」って歌い出します。ノンノン
歌い出しません。歌い出せればいいけど。
チェコに横浜銀蝿いないし。恋に破れたイレイザーヘッドくんはフォー
クギターを抱えて湖に行くのでした。

この映画を見ながら自分の田舎のことや、ホテルロマンのいつ行っても
使用中だった監獄の間のことや、撮影で行った北海道の町の濃い人間関
係のことやら思い出しました。

あと、この映画のノッポくんや「ギルバードグレイプ」のディカプリオ
くんみたいな知的障害者って田舎に行くと普通にいて何となく町になじ
んでますね。
どですかでんみたいにね。うちの田舎にもいました。今どうしてるんだ
ろう?ずっと通り見てた青年とかもだいぶおじさんだろうな。相変わら
す通りを見てるのかな?

この映画が映画館でまた見れて良かったなぁ、と思いましたよホントに。
ラストシーンはよく覚えていて、来るぞ来るぞと思って見てたんだけ
ど、なぜかその瞬間涙が出て来ました。
昔見た時はそんなんでもなかったけど。

映画も見る時で印象が変わりますね。
こないだ「シェルブールの雨傘」をバウスシアターで見ました。これも
伊丹かなんかの変わった劇場で大学生の時見たけど、10数年ぶりに見
て随分印象が変わりました。
そりゃそうです。あん時は年齢的にも一部の「♪恋は盲目〜」みたい
だったけど、いまや三部のガソリンスタンドのオヤジの気分ですよ。
びっくりした。

「♪35の中年と恋してる 学校じゃもちきりだよ そのことで」
って岡村靖幸が35の男と不倫してる高校生の同級生の女のコに対して
「♪きっとほんとの恋じゃない汚れてる僕の方がいいじゃない 同級生
だし バスケット部だし 実際青春してるし 背が179」
ってシャウトする名曲がありますが、そんな感じです。
昔は高校生目線だったのに、気づけば35越えちゃってるよ俺。
スイマセンって感じです。
素直にカラオケで歌えなくなりました。好きな曲ですけど。

話は戻って、渋川先生がよく

「映画は映画館で見るのがいいすよ」

って言ってますが、

まぁそう思いますね。バカバカンスがもうすぐDVD発売される時
に言うのもあれですけど。

そういう昔の映画をやってくれた映画館の人には感謝します。



こないだ早稲田松竹の前のラーメン屋さんに入ったら、渋川先生と一緒
に行った京都のラーメン屋「新福菜館」みたいだったな。
渋川さん「新福菜館」気にいってたからきっとあのラーメン屋さんも気
に入ることでしょう。

そんな感じすよ。どですかでんどですかでん。

                  宮田
posted by バカバカンス at 17:33| Comment(1) | TrackBack(0) | キャスト&スタッフブログ

客観って

よく考えれば不思議な言葉だなぁと思います。
客観的な描写ってたって 書いた人の見た目の主観で書いてるんです。
映画の撮影で 例えば 車の走りの撮影の時に
1カット目は 主観で 2カット目は客観で
なんて言います。

これは1カット目は 車の運転手の見た目の景色のカットを言って 2カット目は 走ってる車を別の場所から撮ったカットを言います。

これは分かりやすいです。

でもね カメラがとらえる映像って全部主観じゃん!って思ってしまいます。

360度ありとあらゆる景色の中でカメラが切りとれる箇所は ほんの一部分でおます。

清志郎のお葬式の写真で使われる写真の多くは やっぱり泣いてる人の写真です。でも 現実は そんなに泣いてる人はいなかった っていうのが僕の印象です。
そりゃ葬式の間ずっと流れてる曲を聞いてりゃ いろんなこと思い出して 涙がにじんでくる瞬間があるけど
でも、そんな時に清志郎の歌詞を思い出し
「大人だろ 悲しい時も涙なんか誰にも見せられない」って思い 「涙がこぼれないように 上を向いて歩こう」とする人が大半だったと思います。だって清志郎が教えてくれたこと って そういうことだから。
バカバカンスで新聞が取材してくれた時にカメラマンがインタビューされてる僕の写真を撮ってくれました。で途中で気づきました。そのカメラマンは僕が笑ってる瞬間ばかり連写してるのです。はぁ さてはこのカメラマンは「バカバカンス」ってタイトルだけ聞いて そのイメージで撮ってんじゃないかな?もしくは写真は笑顔が一番って頑なに思ってる。もしくは 悲しい時こそ笑うんだ!ってポリシーを持ってる。 もしくは…
何にせよ そのカメラマンは明らかに僕が笑う瞬間を狙って撮ろうという意図を感じて んで やっぱり後に新聞に載った写真はこれ以上ないくらい笑ってました。

新聞記事もね 最近 そういう描写は減ってるそうですが
「ーと平静を装ってた」で締める記事があります。

ほんとに平静かもしれないじゃん!

って思ってムカッとします。
「ーと平静を装ってたように私には見えた」って書いてくれよ!って思います。変だけど。もしくは「平静だった」って断言する。

昔ね 大金を拾った人がいたんです。で、何となくそんな大金は怪しい金っぽいし 落とし主は現われなさそうなムードだった。ところが現れたんですね落とし主が。そん時の新聞記事でね「拾い主の須田さん(仮名)は平静を装ってた」って書かれてたんです。
おい!
須田さん(仮名)は平静だったかもしれないじゃん!
お金に頓着しない人だって世の中いるだろう!

って怒りにうち震えたのが高校生の頃。ずいぶん前の話でんな。

でも最近も見たな。小沢一郎の秘書が捕まった時の関係者の記事で
「ーと平静を装ってた」って出ましたよ。

ムッとしました相変わらず。進歩がないでおます。 そんなことでいちいちムッとしない大人になりたいもんです。

て何かとりとめない感じですが
あと「悲しみにくれる日本列島」とかやめて欲しいな。俺悲しんでないし。ずいぶんざっくりとした記事だななんて思ってしまいます。新聞って もっともらしい真面目な感じだからなだまされそうになります。

とにかく 客観なんてない!
と思う今日この頃 夏はもうすぐって感じですな。今日はいかしたボーリングシャツを買ったぜイン千葉。ドクロのマークが入ってるぜ。お買い得だったぜ。

そして電車はもうすぐ吉祥寺。家に帰ろう。


宮田
posted by バカバカンス at 00:17| Comment(2) | TrackBack(0) | キャスト&スタッフブログ

2009年05月20日

神戸にいこーべ

って清志郎がしつこく歌ってたな。
きっと神戸国際会館で見たライブで歌ってたんだと思う。
神戸がね、学校休みになったりしてて、うちの甥っ子の学校も
お休みみたいで。
大学4年間神戸で過ごしたんでね、神戸っつうと「ん?」と思
います。
地震の時もいたし。

でですね神戸の僕の住んでたマンションの前が小学校でした。
地震当日避難しました。
とね、当然学校休みです。
グラウンドでサッカーしてる子どもたちがいました。
その子たちの家は無事だったんでしょう。
地震当日に神戸でサッカーしてる子どもたちがいた。
って、ことはね報道されません。

そういうことなんです。報道ってそういうことなんだと思いま
した。
現実は色々だけど、報道で取り上げるのは「魚肉ソーセージを
1000円で売ってた」とかそんなん。僕はそんな魚肉ソーセ
ージ見なかったけど。

そっから、ちょっとしらけました。マスコミってそうなんだな
、って。


でね地震から一周間くらい経つと「被災地に蘇る笑顔」なんて
写真が載るんです。

でも、それは地震当日撮ったサッカーしてる少年の写真やもし
れません。


カメラはマスクをしてる人たちがたくさんいるフレームを切り
取ります。

けど、そのフレームの外にはマスクをしてない人たちがたくさ
んいるんじゃないか、と思ってしまいます。

どうなんだろ?

           宮田
posted by バカバカンス at 01:52| Comment(1) | TrackBack(0) | キャスト&スタッフブログ

2009年05月15日

東京は意外と

緑が多いと言いますが、今日も都心を歩きながら実感しました

四谷から赤坂見附へと歩いていたのです。
四谷にはバカバカンスのDVDを発売してくれるアムモhttp://www.amumo.jp/movie/bakabakance.html
という会社があります。
DVD映像特典を編集したものを持って行き、そのまま宣伝配給
をしてくれているアルゴピクチャーズがある赤坂見附へと歩い
て向かったのです。
適当に歩いていると緑の多い公園の横を通りました。
こんな所にもこんなに緑がある。
もともと歴史的に皇室関係の土地が多いって言うのあるみたい
ですが、何となく殺伐としがちなこの東京をグッと緩和しよう
として緑化に務めてるのではないか?とも思います。
クリスマスの時期、家をイルミネーションで飾る家は実は家庭
不和の家庭が多い
と聞いたことがありますが、それと一緒かも?と思ったりしま
した。
が、話が飛躍してる気もします。
こないだ話が飛躍してると冷静に言われました。
そして少し我に返りました。

清志郎の曲で「甲州街道はもう秋なのさ」という曲があります

この曲のイメージと実際の甲州街道は随分違います。
東京に出て来るまではのんびりしたイメージの道でしたが、実
際に来てみると交通量多くて常に道が混んでいます。歌詞にあ
るように「車を止めて朝までお休み」するにはうるさすぎます

この曲が出来た30年くらい前はもっとのんびりした道だった
のでしょうか?
それとも清志郎のことだからうるさい所でも平気で寝ちゃうの
でしょうか?
高速道路がおいらの屋根だぜ、ってね歌ってますしね。
でもこの話はあんまり関係ないか。
いや、甲州街道ってもっと緑が多い道の感じがしてたからね。
そうでもなかった、っていう。
逆ですね。

アルゴではDVD発売の頃に何かやろうという話をしました。
何かやると思います。
何を?
何かをだ。
何がいいすかね?

アルゴの社内では日本映画学校を出た青年が鳩を餌付けしてい
ました(嘘)

             宮田宗吉
posted by バカバカンス at 02:21| Comment(3) | TrackBack(0) | キャスト&スタッフブログ

2009年05月09日

遺影ってイェーイ!

P1010143.JPGP1010144.JPGP1010126.JPGP1010129.JPGP1010131.JPGP1010135.JPGP1010134.JPGP1010139.JPGP1010140.JPG清志郎のお葬式に行ってきました。
今日は暑い日だった。
凄い人で3時間半くらい並んだ。
一体何人来てるんだ?
並んでる間にメッセージカードを渡されるので、それに清志郎へのメッセージ
を書き込む。
ようやく会場に着くと大音量で清志郎の曲が流れていて、そしてあの巨大な一
旗うさぎが揺れている。凄い。笑っちゃう。長時間並んだ疲れが吹き飛ぶ。こ
れを考えた人は偉い。一旗うさぎは清志郎が何かとよく書く清志郎オリジナル
のキャラクター。そいつが巨大化してエレキギターを抱え曲に会わせるように
揺れている。こんなお葬式見たことない。
司会者がいて
「皆さん この青山ロックンロールショーへようこそ」
って言ってる。
受付でメッセージカードを渡すと、清志郎の遺影に「イェーッ!!感謝
ForYou!」と書かれたポストカードをもらった。裏を見ると着流しを来た一旗
うさぎのイラストに「LOVEandPEACE」と書かれている。
微笑む清志郎の写真。
いい写真。
会場はずっと清志郎の曲がかかってる。
司会者が
「1951年4月2日に生まれた忌野清志郎は生まれて初めてのシャウトをあ
げる!」
なんて言ってて笑ってしまう。
みんな曲にあわせて口ずさんだりしながら祭壇へと近づいて行く。
床には紙吹雪がたくさん散らばっている。
バラを一輪手渡され献花する。献花台の向こうはステージになっていてマイク
スタンドにギター、ベース、ドラムセット、そして清志郎の自転車が展示して
ある。

帰り道、先輩と合流し駐車場へと向かう。それにしても凄い人の数。
何人来てるんだろうか?少なくとも完全復活祭の武道館の時より、もっといる
感じ。
こんな時だけ集まりやがって!って、清志郎が言ってる気がする。

甲州街道を走る車のカーラジオから「いけないルージュマジック」がかかっ
た。出演していた坂本龍一が清志郎についてコメントしている。
「清志郎は日本語を日本語のイントネーションのままロックに乗せたミュージ
シャン。これは難しいことで、天賦の才能」てなことを言っていた。
そして「58才だけど、清志郎は天寿をまっとうしたと思う」って。

いい葬式だった。というか葬式じゃくて「青山ロックンロールショー」って
言ってるし。

明日は清志郎のツイトー番組をラジオもテレビもやります。

TBSラジオ 954kHz
5/10(日)緊急放送 忌野清志郎リクエストスペシャル

放送日:2009年5月10日(日)
放送時間:19時00分〜21時25分
出演:萩原健太(音楽評論家)
   山田五郎(評論家 元ホットドッグ・プレス編集長)


(1)5月10日・日曜日・夜11時30分〜0時19分 NHK総合
「愛しあってるかい? 〜キング・オブ・ロック 忌野清志郎〜」
(2)5月12日・火曜日・午前0時45分〜1時34分
(※11日・月曜深夜) NHK総合
「SONGS忌野清志郎ライブ・完全版」

みんなでツイトーしよう!

          宮田宗吉
posted by バカバカンス at 22:31| Comment(1) | TrackBack(3) | キャスト&スタッフブログ

誰も知らない清志郎

今日はラジオで渋谷陽一が清志郎の追悼番組をやってました。
渋谷陽一は知ってる人は知ってますが、知らない人の為に言う
と(奥田さんとか多分知らないでしょう)音楽評論家で編集者
でDJでロッキンオンというロック雑誌をたくさん出してる会社
の社長です。清志郎と同い年です。
昔っから清志郎にたくさんインタビューをしてるし、清志郎の
人となりをよく知ってる人です。よくラジオも聞いてたし、ロ
ッキンオンも買ってました。
その人がどんな曲を選曲するのか?興味を持って聞いてました

結果は「ぼくの好きな先生」「スローバラード」「雨上がりの
夜空に」「トランジスタラジオ」「いい事ばかりはありゃしな
い」「ヒッピーに捧ぐ」「ドカドカうるさいR&Rバンド」「空
がまた暗くなる」「世間知らず」「誰も知らない」「JUMP」「
激しい雨」という選曲でした。
約90分という時間で39年間の中から選ぶのだからおおむね
こんな選曲になると思います。
他のラジオでかかってる「デイドリームビリーバー」もいい曲
だけど、モンキーズのカバーだからなぁ、何か違う気がします

今まで特に思ってなかったのですが、今日渋谷陽一が「ぼくの
好きな先生」についてロックと言えば反抗的で、先生と言えば
どっちかと言えばアンチな存在なのに、そこを「ぼくの好きな
先生」って歌うのは本当に自由な清志郎だから歌えたのだ、み
たいなことを言っていて、確かにそうだなぁと思います。
そういう人だからタイマーズで「あこがれの北朝鮮」とか(タ
イマーズは一応清志郎じゃなくてゼリーが歌ってますが)歌う
んだ、と思いました。


「ぼくの好きな先生」は「ぼく」と一緒で職員室が嫌いでいつ
も美術室にいてタバコを吸ってる先生のことを歌っていて、実
際の清志郎の恩師のことを歌った歌です。
「あこがれの北朝鮮」は「いつか仲良くなれるさ」と北朝鮮の
ことを歌っています。

今こうして振り返ってみるとこの選曲でほとんどいいと思いま
したが「君が僕を知ってる」が抜け落ちてるのが気になります

ファンが一番好きな曲というし、ライブでもよくやるし。
僕自身も大好きな曲です。清志郎のラブソングの世界が凝縮さ
れた曲だと思うし。
もう一曲かけられる時間があればかけていたかもしれません。

異色だと思ったのは「誰も知らない」です。
この曲はいい曲だけど、他の並びの中では浮いてます。
この曲は割と最近の曲で
「誰も知らない 僕の歌う歌を誰も知らない
 誰も知らない 僕が歌う歌を誰も知らない
 でもそれはいいことなのかもしれない
 僕の歌には力がありすぎるから
 誰にも聴いてもらえない本当のソウルを君のために歌おう」
って曲です。
確かに知名度の割にCD売れてないんだよな。みんな買えよ!と
思うけど、
世の中はもっと当りさわりのない曲が好きなのかなぁ、とも思
います。

個人的には最近のCDに入ってる曲の中では「人間のクズ」とか
「ギビツミ」とか「弱い僕だから」とか好きです。あと「あい
つの口笛」とか「QTU」とかお茶目な曲も好きです。
ファンじゃない人にはさっぱり分からなくてスイマセン。

何にせよ誰よりも自由なロック歌手です。奥さんのことも息子
のことも実名で歌ってるし、エッチな歌もたくさん、宗教のこ
とも、天皇のことも、体操してる女の子のことも、ミシンのこ
とも、甲州街道のことも、大麻のことも、アメ横で買ったジャ
ンパーのことも、神戸の震災のことも、浮気を追求する彼女の
ことも、お墓のことも、指輪をはめたいことも、自殺しそうな
友達のことも、アパートの大家のことも、9番ゲートの繁みの
ことも、高齢化社会のことも、便所のスリッパのことも、自転
車盗まれたことも、多摩蘭坂も、軽薄なジャーナリストのこと
も、母親のことも、曲がり角のことも、山のふもとで犬と暮ら
してることも、もちろんバカなバカンスのこともその他色々色
々色々歌ってます。

もっとみんなに聞いて欲しいです。

いいぞ!

昨日は吉祥寺も立ち飲みのバーの入り口の上に「ありがとう 
清志郎」
と書いた紙が貼ってあるのを見ました。

明日はお葬式なので行ってこようと思います。

                 宮田宗吉
posted by バカバカンス at 01:20| Comment(2) | TrackBack(0) | キャスト&スタッフブログ

2009年05月06日

ちまきとコーヒー

P1010113.JPGP1010112.JPGP1010114.JPGP1010118.JPG今日はいよいよバカバカンス映像特典のボーカル録りをしました。
スタジオに向かう途中、スターバックスでみんなにコーヒーの差し入れ
を買った奥田さん。
それを知った須田くんは急に奥田さんの荷物を持ったのでした。
筋肉痛で(バレーボールのやり過ぎが原因)変な歩き方をしているのに
もかかわらず。
にもかかわらず。
スタジオに着くとみんなでちまきを食べコーヒーを飲んで魂を注入し
て、喉もかれよ!と歌いました。
他に笛とかカズーとかタンバリンとかも録りました。
いい感じです。
音楽って素晴らしい。
テンションの上がった奥田さんは笛(体育教師のあれ)を首からぶらさ
げているのを忘れてそのまま帰ってしまいました。
電車の中で笛をぶらさげた奥田さんを見た乗客は少しけげんな顔をした
ことでしょう。

                                
        宮田宗吉
posted by バカバカンス at 22:12| Comment(1) | TrackBack(0) | キャスト&スタッフブログ

かくれんぼ

200905051627000.jpg今日は助監督の先輩に声をかけられて渋谷のライブ
ハウスに行って来ました。
〜First and Last〜 加部正義vsルイズルイス加部
2009年5月5日(祝・火)

出演:

ジョニー・ルイス&チャー<ジョニー吉長(ds)/加
部正義(b)/CHAR(g)>
グループ・アンド・アイ<ルイズルイス加部(g)/YUKI
(vo)/大貫悟(b)/みのり(ds)>

オープニング・アクト:
マルチプル・パーソナリティ<Maasa(vo)/金本宙育(g)
/盛山キンタ(b)/みのり(ds)>

というイベントをビデオで録るのを手伝って欲しい
と言われたのです。

もちろん僕だけが撮るのでなく、ちゃんとしたカメ
ラが三台あって、それプラス客席に入って撮るカメ
ラ数台の中の一台を

やってくれないか?と言われたのです。

先週中頃に電話がかかってきました。

最初にライブの面子を聞いた時は

「え?じゃぁ、清志郎が飛び入り参加とかしないん
ですか?」

とか聞いてました。まさかこんな事態になるとは思
わず、無邪気にそう言ってました。

清志郎はかつて「清志郎ジョニー・ルイス&
チャー」というユニットを組んで「SF」というシン
グルを発売してたのです。

もう20年近く前だと思います。シングルレコード
で当時買いました。

だから飛び入りで一曲ぐらい演奏すればいいな、な
んてバカみたいに思ってました。

で、この事態です。

清志郎が週末に死んでしまった。

なんだか色んなことがおっくうな気持ちになって、
このライブも誰かに行ってもらえないかな、と思っ
て映画学校の撮影コースの生徒さんに聞いたりして
ました。

で、ボンヤリyoutube見たりしてました。そしたら、
チャーと清志郎が対談している番組を見つけまし
た。http://www.youtube.com/watch?v=iP1TulVfcXo&feature=related

ギターを弾きながらの対談で、セッションしたりし
てて。清志郎も相手がゲイノー人じゃなくあのギタ
リスト、チャーなので凄く普通に

ボソボソ喋ってて、バンド少年親父になるみたいな
会話もいい感じです。夜中にずっと見てました。

で、行くことにしたのです。映画学校の生徒さんも
見つからなかった、ってのもありますが、こんなこ
とになるなんて予感もしてなかった頃の清志郎の

映像を見ながら、行かなきゃいけない、と思ったの
です。しみったれてんじゃねーよ、って清志郎なら
言うような気がしたのです。

きっとチャーも清志郎と作った曲を演奏してくれる
だろうとも思いました。

で、今日のライブです。

ライブ会場に入ると入り口に写真が置いてあります。

清志郎がルイズルイス加部さんが所属していたゴー
ルデンカップスの映画「ザ・ゴールデン・カップス
 ワンモアタイム」が公開された時に渋谷公会堂で
行われた映画公開記念ライブでスペシャルゲストで
出演した時の写真です。http://www.goldencups.com/conts/news.html

その写真に

「Thanks,Kiyoshiro」

とさりげなく書いてありました、(携帯で撮ったの
だけど、反射はするしピンボケだしうまく写りませ
んでいた。残念です)

そしてライブでも、やはり演奏しました。

「SF」のカップリングの曲(というか、当時のB面
の曲)「かくれんぼ」をチャーが歌いました。

清志郎のことは一切喋らず演奏を始め、演奏が終
わっても何も言いません。お客さんの大半も「かく
れんぼ」のことを知らなかったみたいですが、

誰か一人が

「清志郎!」

と叫びました。

そして、チャーは「SF」の最初のギターのリフを
ちょろっと弾いたのでした。

でも、それだけでした。

何かサラッとしててチャーっぽい感じでかっこいい
なぁ、と思いました。

「かくれんぼ」は去年出た「入門編」というCDで

初めてCDに入りました。

チャーと清志郎が対談している番組でも歌っています。http://www.youtube.com/watch?v=lKYcmk7qW70&feature=related

いい曲ですよ。

にしても、チャーが「かくれんぼ」を演奏したけど
何も言わなかったのは、湿っぽいのは、そんなのは
清志郎が望んでないって思ってるんだろうな、

って帰りの井の頭戦に揺られながら思いました。

で、井の頭線でオクダエリカのブログを携帯で見ました。

あいついい奴だ。

明日ちまきをあげよう。



                                
       宮田宗吉
posted by バカバカンス at 01:34| Comment(1) | TrackBack(0) | キャスト&スタッフブログ

2009年05月04日

清志郎

P1010108.JPGP1010107.JPGが死んでしまった。
実感わかなくて。もともとボンヤリしてる人間だし
またケロッと戻って来る気がしてて。
事態は厳しいとも思ってたけど。
あの人のことだから。
ミラクルを起こしてくれると思ってた。
ぼーっとyoutube見たりネット見たりDVD見たりしてます。
ラジオから「スローバラード」がかかった時は、改めて凄い曲だなと
思った。
布団につっぷしました。
youtube見ても、笑わしてくれるのです。清志郎は死んでも笑わしてく
れます。
ユーモアのある人です。ユーモアが必要なのです。笑って泣いてしまい
ます。
何が何だか。
小学校から聞き始めて、初めて行ったライブが中二で名古屋城深井丸と
いうとこで行われたライブでした。
野外ライブで対バンがハウンドドックで前座が米米クラブという不思議
なライブでした。
その後もたくさんライブを見ました。
いつも猿みたいにステージに飛び出てくる清志郎を見て、その度に鳥肌
が立ちました。
ブッカーT&MG'Sとライブをした時なんかダッチワイフを振り回し
ながら出て来て大爆笑しました。
FM802のフリーライブでは新選組の格好をして京都の三条の河原で
歌ってました。
クリスマスの武道館も、RESPECT!も、完全復活祭も、思い出は
たくさんあります。
新譜が出る度に買って、聞いて、歌って育ちました。
清志郎みたいな大人になりたいと思って、くだらない大人にはなりたく
ないと思って、大きくなりました。
なかなかうまく行きませんが。
「君が僕を知ってる」人を見つけたいと思ってますが、それもなかなか
うまく行きません。

新譜はもう出ないし、ライブももう見れないけど、作品は残ってる。

それを聞いてくだらない大人にならないように生きてくしかありません。

「悲しい気分なんてぶっとばしちまえよ」

って清志郎の言葉が頭の中でリフレインされてます。

でも、さっきもラジオで「デイドリームビリーバー」がかかるとダメで
すね。

「ずっと夢見させてくれてありがとう」

なんてまだ言えません。オロオロしてしまいます。

写真の清志郎人形は中学の美術の課題で作ったものです。

引き出しの奥を探って出してきました。
久々に出したら、片腕が無くて頭の一部が無くて靴が片一方無いのです。
引き出しをひっくり返すと、片腕と頭の一部は発見されました。なので
テープで修復しました。でも靴の片一方はどうしても見つかりません。
どこに行ったのでしょうか?
この人形は紐を引っ張ると清志郎がジャンプします。


今日はバカバカンスのDVD用音楽のトランペットを録音しました。
野口勇介さんというラッパ吹きの青年がばっちり吹いてくれました。あ
りがとうございます。
明後日はいよいよ須田くんと奥田さんのボーカル録りです。
今日はこれからappledoreのライブを見に行きます。
 
「悲しい気分なんてぶっとばしちまえよ」

です。

清志郎!

安らかに、なんてまだ言えません。

大人になれよ!って話ですね。

                              宮田
宗吉
posted by バカバカンス at 17:28| Comment(1) | TrackBack(3) | キャスト&スタッフブログ

2009年05月02日

続々々スガキヤに向かって走る!

P1000452.JPGP1000447.JPGP1000446.JPGP1000456.JPG店長のことは気になるが昔の話を蒸し返してる場合じゃない。
スガキヤへ急がねば。
そもそも何でこんなことになったのか?
下石奈緒美がその日東京から乗って来た長距離バスが名古屋駅に着いた
のは予定より一時間過ぎた六時過ぎだった。
道が混んでいたのだ。
駅で下石を出迎えるとすぐに地下鉄に乗り今池へと向かった。
そしてシネマテークの上の控え室に入りギターをチューニングしてリ
ハーサルを終えるともう七時半近く。
お腹が空いたと下石が言う。
上映は八時十五分からで二曲十分近くの弾き語り。
下石はその日のうちに近鉄電車に乗って実家へと向かう。
その最終が名古屋を出るのが9時半前。
上映前も上映後もとにかく時間がない。
バスが一時間も遅れなければと思うが、長距離バスなんてそんなもんだ。
せっかく名古屋へ来たのだからと、この短い時間で名古屋っぽいものを
食べたい。
味噌煮込みうどんとかひつまぶしを食べるような悠長な時間はない。
そこで浮上してきたのがスガキヤ。
あそこは早いぞ。頼んで数分で出て来る。
シネマテークから数分のユニーにあるのは確認している。(実は一回食
べている)
迷ってる時間は無い。
速攻行って食べて帰って着替えて支度すれば間に合わない時間じゃない。
だから走った。
俺たちは今池の夜の街を走った。
スガキヤへ向かってこんなに一生懸命走ったのは生まれて初めてだ。
今後もないだろう。
途中、サウナフジに向かう酔っぱらいや好日山荘の店長に遭遇したりし
たが
とにかく俺たちはユニーの6階(よりによって)にあるスガキヤへたど
りついた。
そして息も絶え絶えに注文をしようとするその刹那、店員は言い放った。
「もうオーダーは終了したんですが」
何故?ユニーはまだ営業中だ。
けど、スガキヤはユニーの閉店より先にオーダーをストップしてしまう。
まぁ、そういうもんだ。おおむね世の中そんなもんだ。
俺と下石は顔を見合わせた。
徒労だった。俺たち一生懸命走ったけど徒労に終わったね。
「あと、数分早ければね。残念でしたね」
背後から声がする。聞き覚えのある声。
もしやと振り返ると、やはりそこには上石がいた。
「なぜ、ここに?君、なか卯にいなくていいのか?」
「ふざけろ!俺はなか卯の店員だけど、いつもなか卯にいると思ったら
大間違いさ!今はプライベートなんだ!」
「そうか、そりゃそうだ」
「というか、俺の事ないがしろにしてないか?俺のエピソード途中で終
わって」
「ごめん、その話はまた今度。今俺たちはとにかく時間がないんだ!」
上石には悪いが俺と下石は上石を置き去りにして再び地上へと向かった。
もう時間は本当にない。
どこかお店に入って食事をとる時間はない。
そこで俺たちは千葉ペイトンさんに教えてもらったパン屋へ向かった。
千葉ペイトンさんは役者さんだ。「真空時間」ではタクシー運転手役で
出演してもらって下石とも共演している。
ペイトンさんはもともと名古屋の劇団に所属していたが、数年前に東京
に上京して今は東京で活動をしている。
俺は冨樫監督が映画学校のワークショップで撮った作品にペイトンさん
が出演しているのを見て知った。
そしてペイトンさんはかつて今池に住んでいた。
そのペイトンさんが教えてくれたパン屋へ向かう。
パン屋は幸いにもまだ開いていた。
パンを買い、ようやく少し落ち着いてシネマテークへと向かう。
そして支度をし、本番を終え、下石は無事実家へと帰っていたのだった。
この時の弾き語りライブもDVD映像特典には入ってます。
スガキヤへと走る道中のビデオは残念ながらありません。
そして、ミュージックデイ。
皆さんご存知ですか?
来る5月4日はミュージックデイです。
そして下石奈緒美がボーカルを務めるappledpreのライブが下北沢 CLUB Que
であります。

"MUSIC DAY 2009 in SHIMOKITAZAWA 〜POP SAVE US vol.13〜"
HARISS/近藤智洋&ザ・バンドファミリア/APPLEDORE

OPEN / START 18:30 / 19:00
ADV / DOOR ¥2,500 / ¥2,800 [1D別]

http://appledore.net/index_pc/top.htmlhttp://www.ukproject.com/que/

良かったら見に行って下さいな。頑張ってます。

そう言えば今池に住んでいた千葉ペイトンさんは、今は東京の大塚に住
んでいる。

だから、やっぱり今池は大塚だ。な、上石。

                        何とか最終回を迎
え胸をなで下ろしている宮田
posted by バカバカンス at 22:34| Comment(3) | TrackBack(0) | キャスト&スタッフブログ